ご挨拶
ご挨拶
「コロナYEAR」となった2020年も明けて、のちの歴史書には「POSTコロナ元年」といったくくり方をされるであろう2021年が始まった元旦を期して、しばらく更新を停止していた『浅井久仁臣(くにおみ)「私の視点」』をリニューアルし、ウェブサイト『浅井久仁臣の人生劇場(注1)』を立ち上げます。
これは、ジャーナリストが仕事の為に設けるものではなく、浅井久仁臣(注2)という類い稀な73年間を生きて来た人間が、人生劇場の幕が下りる前にその足跡を後世に遺すために立ち上げた『HP遺書』です。今はまだ序の口ですが、今後「人生劇場」と題した経歴をどのくらいの時間がかかるか分かりませんが順次書き足していき、最終的にはかなり長い遺書になるはずです。
私には今、42歳の妻と7歳の息子がいます。他に、私には離婚歴があり49歳の息子と7歳の孫がいます。ここに書いたこと、またこれから書いていくことは、彼らへの、またそののち私のDNAを受けてこの世に生まれてくる子々孫々への遺言です。それに加えて、これまで私に学びたいと、影響を受けたいと近付いてきてくれた後輩たちへの「生きた教材」になればとの思いもあります。そうではなくて初めてこのサイトを見てくださった方々には、失礼ながら“お裾分け”と思っていただければ幸いです(笑)。
そのような主旨ですから、「これまでの自分」の大部分をさらけ出します。真相を明らかにすることによって不利益をこうむる人たちが出るかもしれませんが、その名誉が著しく傷つけられると判断した場合以外は書き残します。
繰り返しになりますが、私のこれまでの人生はケタ外れ。過去を振り返ってみても“ありえないこと”の連続です。読んでいて「自慢話の羅列」「育ててくれた親や親族への思いやりに欠けた批判」と取られるかもしれません。でも、前述したように「この時代にこんな奴がいたんだよ」的なある種の備忘録ですから、ありのままを綴ってあります。それを不快と受け取る方にはこれ以上読むことをお勧めしません。
子供の頃に受けた“想像をはるかに超える経験”の告白については、そこに関わった人たちを責めているのではなく、その「時代」への批判、怒りと受け止めていただきたいです。特に、敗戦直後の混乱期に25歳にして夫を亡くし、ふたりのおさなごを女手一つで育て上げた母に対して厳しい目を向けていますが、彼女がそうせざるを得なかった「時代」が抱えていた問題点を「子供の視点」からえぐり出すためです。一部の映画やアニメ(漫画)などでノスタルジックに美化されている昭和20~30年代には、少年時代の私を含めて多くの弱者が泣かされていたことを後の世に伝えておかなければならないと考えました。
今後『浅井久仁臣の人生劇場』がどのような展開を見せるか、乞うご期待。必ずや期待に応える内容にしてまいります。
2021年1月3日
浅井久仁臣
【注1 人生劇場】
これは、私の高校の先輩の尾崎士郎氏が書いた自伝的小説のタイトルです。大ベストセラーとなり、それをもとにして作られた映画や歌謡曲も大ヒット、一世を風靡しました。
【注2 浅井久仁臣】
おそらく日本で唯一の名前で、その意味は「久しく昭和天皇裕仁の臣下たれ」です。父は根っからの軍人でしたから帝国陸軍の復活を願って付けた名前だと思います。それだけに、成人してからもしばらくは自分の名前を忌み嫌っていました。