第16回 「東海オンエアの福尾りょうさん」
【番外編】
人気ユーチューバー「東海オンエア」と言えば、今や岡崎市の知名度アップの切り札。
その中核メンバーの福尾りょうさんと僕の間に妙な縁があることが判明しました。
先日、ひょんなことからりょうさんの実家が、桑谷町にある僕の父親の実家の隣と分かりました。僕は幼児期に父の実家に数年間住んでいただけに親近感が湧きます。
彼の実家はその昔、食べ物から雑貨までを広く扱うよろず屋。りょうさんの曾祖母が、野外作業を終えた男衆に長火鉢で炙ったスルメやちくわなどを肴に酒を提供する店でもありました。食糧難の時代でいつも腹を空かせていたガキには、目の前でうまそうに竹輪を一本丸かじりする大人は羨ましい限りで、早くオトナになりたいと思ったものです。
りょうさんの曾祖父は左官屋で、自動車がまれにしか走っていない時代にオート三輪を購入、村道を土煙(当時の道路は未舗装)で走る姿は、子供の目にカッコよく映りました。
夫婦には当時、小学校高学年〜中学生の息子(りょうさんの祖父たち)が3,4人いていずれもがわんぱく盛り。元気の良い兄弟でしたからその行動も桁外れで、大人の目を盗んではオート三輪を乗り回していました。また、店の前の広場は名鉄バスの折り返し場で、常に多くの人が出入りする、老若男女が集う村の社交場の様相を呈していたのです。
僕の少年時代の1ページに関わるというだけでなく、成長に欠かせない場所だっただけに、りょうさんに何か不思議な縁を感じてしまいました。